VOLVO V70 | Barたまブログ   ФAlfaromeo+Volvo+BuellФ

VOLVO V70

v703レガシィなどに代表される5ドアの2BOXタイプの車輌、何と呼んでますか?明確な差別はないものの、乗用車をワゴン、商用車をバンと呼ぶのが日本では一般的かと思います。メーカーによって呼称は異なり、例えばBMWはツーリング、アウディはアバント、メルセデスはステーション・ワゴン、ボルボはエステートなどど呼んでいます。これらの輸入車ワゴン・タイプで一番売れているのがボルボV70でしょう。レガシィなどがベンチマークして随分研究したんでしょうなぁ。現在ではボルボの装備も随分真似しています。ニッサンなど初代ステージア、現行ステージアとデビューするたび「プアマンズ・ボルボ」と揶揄されていました。ま、それだけボルボが大きな市場を開拓したということでしょう。デビュー直後からこのV70には関わっておりまして、愛着もありますので紹介したいと思います。
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現行V70がデビューしたのが2000年春でした。当初、ターボモデル2車種のみでスタートし約1年後にNAモデルが追加されました。当時、搭載されていたEgは855系V70からキャリーオーバーされた2,434ccの5気筒DOHCでライト・プレッシャー・ターボの組み合わせと、2,318ccのハイ・プレッシャー・ターボの2種類が存在しました。後に追加されたNAモデルは同じ2,434ccのセッティング違いで2種類設定がありました。現在もこの2.4リッターはNAモデルで継続使用されておりますが、ターボ・モデルはストロークを3.2mm増やして排気量が上がっています。この横置き直列エンジンは4・5・6気筒があるモジュラー・ユニットで、1気筒辺り468.8cc×気筒数で排気量が出ます。T-5が搭載しているハイプレ・ターボはボアが81mmとNAより2mm内径が小さくなっています。昨年追加されたS40・V50に搭載されている5気筒はコンパクト化のためV70系とは腰下は同じでも補記類の配置やサイズが大幅に異なりますので実質、違うエンジンです。
 
2001年モデルで追加されたNAの170psモデルには随分乗りました。最初、先代V70からの進化に驚いたのを覚えています。非常に人気のあった855系ですが、ATとブレーキのサーボ制御が首都高では最悪で随分ギクシャクしたものでした。ボディ剛性も当時としても高いとは言い難かった記憶があります。ただ適度にユルイのが美点でもありましたねぇ。その味は現在も新車で変えるC70カブリオレに乗ると良く分かります。飛ばすのがバカバカしくなる、ちゅう感じ。クルマが「まぁまぁ」と言うんですな。こりゃ、アルファも同じです。それが新型ときたら、メチャクチャ日本車っぽかったんですよねぇ。ブレーキも良く効くし曲がるしATもアイシン製になって随分緻密でしたし。運転席からサイドウインドー越しにボディを見ると、まぁブ厚いドア。もう壁って感じで凄い包まれた安心感がありましたね。当然、重いのですがブレーキが良くなったのと、余りノーズダイブしないので怖くはないんですねぇ。アンチ・ロール・バーも太かったですし。技術の進歩を感じました。その後、この01年モデルにしか乗っていなかったのですが、ふと02年の140psモデルに乗る機会がありました。ビビリましたね。1年しか経ってないのにもー凄い乗り易いの。30psも馬力低いのにトルクあるしボディ剛性も更に上がってましたね。シッカリ感が増したと言うか。とにかくボルボはどの車種も年度モデルの変更毎にどんどん良くなっていくのです。良く「最新のポルシェが最良のポルシェ」なんて言いますが、V70はまさにそれ。「最新のV70が最良のV70」です。現行の05年モデルなんぞ、「モール同色だけ?」なんて思ったら大間違いです。今回は更に大幅な改良してきてますから、また別のクルマになってしまいました。
 v70
V70のイイところ、そりゃナンと言っても「イヤ味なく乗れる」ことでしょうねぇ。「金持ち」というより「小金持ち」、「バブリー」というより「IT成金」みたいな。メルセデスのEとかBMWの5なぞではイヤ味があっても、V70とかアウディのA4アバント辺りだとOKなんでしょうなぁ。
面白い話がありまして、駆け出しのカメラマンが居て最初は仕事ないので国産のワゴン乗ってたそーです。まー業界厳しいですから下っ端仕事するワケですよ。延々、駐車場でブツ撮り(商品など小物の撮影)とか35mmで風景とか。まぁ、そーやって下積みを経て徐々に仕事が増えて行くんですよ。ま、実力買われたワケじゃなくて代理店に知り合い増えたからだけ、みたいな。駐車場でブツ撮りして上手いもへったくれもありませんからねぇ。ま、それでも骨身を削って働いて、ちょっとづつ収入も増えますわな。ふと、30代になってクルマでも買おうかと思うワケですよ。ここで国産とかメルセデスの300TEとか中古で買っちゃうと、その人一生そのままですな。50になってもブツ撮り、みたいな。じゃ、どうするか?。ボルボにするんですよ。カメラマンは撮影機材が多くて荷物が載らないと仕事にならないから、自然とワゴンとか1BOXになります。以前はレフ板(反射板。光を反射して露出を出す板)は段ボールとかハレパネに銀紙貼ってましたから嵩張るんですよね。こいつを平積み出来るのはボルボの965というワゴンだけでしたから、ちょっと年配のカメラマンには絶大な人気があるんですよ。これも知らないでメルセデスなんぞ乗ってると「小僧のくせに生意気なっ!」になってしまうんですな。これがボルボだとこー言われるんですよ。「○○もボルボに乗るよーになったか。仕事考えてやらねばならんな・・・・」なーんて。(実話です)
 
とまぁ、V70ちゅうのは確固たる地位を既に持っているワゴン、いや、エステートです。
 
 
 
 
つーことでスキルアップに買ってくださいねV70。                                        どっこいしょっと・・・・