天皇のメモ | Barたまブログ   ФAlfaromeo+Volvo+BuellФ

天皇のメモ

靖国神社。
ワイの名前の1字は、ここに英霊として祀られている元陸軍中尉の祖父から頂いたものです。更にウチの実家筋じゃ、靖国神社は滅茶苦茶関係あり。なんせ、親父もその弟も、「靖」と「国」ちゅう漢字使ってますし、姉妹は「みちこ」と「まさこ」だし・・・。祖父が如何にお国のため尽くしていたのか分かる気がします。

隣国やら野党やらから散々叩かれてる小泉総理の靖国参拝問題。「昭和天皇のメモ」なるモノが出て来ました。富田朝彦元宮内庁長官が昭和天皇の発言と綴ったメモの一説。信憑性は極めて高いそーですが、それにはこー書かれていたのです。

私は 或る時に、A級が合祀されその上 松岡、白取までもが、
筑波は慎重に対処してくれたと聞いたが
松平の子の今の宮司がどう考えたのか 
易々と 松平は 平和に強い考があったと思うのに
親の心子知らずと思っている


A級とはかの東京裁判で確定された「A級戦犯」のコトですわね。「松岡と白取」とは当時、国連脱退を勧めた、松岡洋右外相と、三国同盟を勧めた駐イタリア大使 白鳥敏夫のことのよーです。このメモなるもの、公式に発表されたものではありませんが、ご自身の意思をはっきり述べられた例は非常に少なく、本当であれば非常に重大なメモだと思います。

隣国から「A級戦犯を祀っている靖国神社に一国の元首が参拝するとはけしからん!」と言われ続けても、一向に態度を変えない小泉首相ですが、その主義主張はワイ的には肯定。反対意見しか言わない野党を除くと、それに対して反論唱える国民もそんな多くないと思います。A級戦犯はもともと後から祀られたワケで、靖国神社が祀っている246万6千余柱に対しての参拝である、という主張は至極真っ当な意見と思います。

この靖国の合祀問題ちゅうのは「A級戦犯を合祀」したこと自体が問題と思えるんですよね。例えば合祀されているA級戦犯には、満州事変を画策した板垣征四郎陸相、当時の最高責任者、東条英機首相なんかの名前も入っていますし。んじゃ、隣国に配慮して分祀すればイイじゃん、と短絡的に考えそーですが、そー簡単ではないよーです。所謂A級戦犯で刑死された方々(政府は法務死、靖國神社では昭和殉難者と称)の神霊をご本殿から別のお社にお祀りすることに対する、靖国神社の公式見解によると、

このような分祀はありえません。

とのこと。何故かというと・・・・

分霊して別の神社にお祀りすることはあっても、元の神霊はそこに存在し続ける

からなのだそーです。なモノで、

一旦お祀り申し上げた個々の神霊の全神格をお遷しすることはありえません。

という神道の理屈になるんですねぇ。



さて、この大東亜戦争(太平洋戦争)、軍民併せて300万人以上の犠牲者を出しました。この戦争に於ける最終責任は、例え偶像であったとしても象徴である天皇にあると思います。しかし、今までの天皇陛下のご発言にご自身の意見がどれほど反映されていたのか、非常に懐疑的であると思わざるをえません。開戦の意思決定は大本営の決定事項であり、天皇のご裁可なぞ、帝国軍人の虚言であったことなど明白ですわな。それでも統帥権を持つ天皇のご発言一つで、300万人が死傷したのですから。

問題は、日米開戦反対をしていた山本五十六や石原莞爾などの意見を、大本営決定事項と称し、重大な統帥権への干犯であると、天皇を語って敗戦に導いた人間にあると思います。ワイ的には、最高責任者、東条英機、徹底抗戦派の陸軍参謀、辻正信、当時の内大臣、木戸幸一など。


隣国の立場で見れば、自国に侵略、略奪を主導した戦犯が祀られている神社に参拝する国家元首を認めるワケありませんわな。そもそも、靖国神社に合祀されたこと自体が問題であると、天皇のメモでもはっきりしたワケです。小泉首相が主張する気持ちは分かりますし同感ですわ。まぁ、任期も僅かですからそれは置いといても、周辺に配慮するならば、神道の理屈は置いといても、分祀するのが一番丸く収まる気がするのですが。それが意味のないことだとしても。