イスラエル製 クフィル | Barたまブログ   ФAlfaromeo+Volvo+BuellФ

イスラエル製 クフィル

新製品。好きでしょ?携帯電話やら自動車やら家電やら自転車まで。クライアントから新製品のPRについてオリエンを受ける時、何時も購買層のことを考えますが、高額商品であればあるほど引っ掛かるのは、30代~40代の方なんですよね。1960~1970年代出身者が中心となるんですが、男性の嗜好を調査すると出てくるキーワードは何時もおおよそ決まってますね。

「ガンダム」
「ゴレンジャー」
「宇宙戦艦ヤマト」
「銀河鉄道999」
「ウルトラマン」
「ゴジラ」
「仮面ライダー」
「鈴鹿4・8耐」
「カウンタック」
「インベーダー」


まぁガキん時に遊んでたモノや映像が主体なんで、他にも沢山あると思います。これらをワイ的に一言で言うと、「アニメ世代」なんですわ。このアニメには漫画やら特撮やらも含まれてます。

して、そんな嗜好の一つに新谷かおる氏原作の「エリア88があると思います。ご多分に漏れず、ワイも愛読書の一つですわ。

f-20
↑”風間真”とくればTigersharkでしょ。3機生産され2機は墜落。


つい先日のことですが、友人の友人から「エリア88」に関して相談をいただきました。どーも企画本を制作するよーで、企画に参加してちょー、とそーゆー内容でした。まぁ、ワイ自身、軍事評論家でも航空機専門家でもパイロットでもありませんから、他から仕入れたネタを編集するだけなんですが、エリア88に思い入れも沢山ありますので、微力ながらお手伝いさせていただいております。

して、実際に情報を精査するため、様々なメディアからネタ集めをやっています。例えば、エリア88と言えばイスラエル製のIAI クフィル(IAI KFIR)が有名ですが、この機体、もともと原型はフランス製ダッソー ミラージュⅢだっちゅうのはデルタ翼な形状見れば簡単に予想出来ると思います。

何故にイスラエル製かと調べてみると、第三次中東戦争当時、イスラエルがフランスから調達しようとしていたミラージュⅤなる機体(ミラージュⅢの廉価版)をフランス政府が中東外交の政策転換により、機体引渡しを拒否したことから始まったよーです。第四次中東戦争時に、スイスからミラージュⅢの設計図を強奪したイスラエルが、ネシェルという機体を開発します。そこに、当時アメリカから仕入れていたF-4Eのエンジン(J79)をスワップ搭載して、完成した機体がクフィルです。なんとファントムのエンジンを積んでたんですねぇ。
しかもクフィルの初期型(KFIR C1)は特徴的な機体前面にあるカナード翼がなし。生産型(KFIR C2)になって初めてカナード翼が付くんですわ。更に、ミラージュⅤがベースなんですが、これってミラージュⅢに較べレーダーや電子装備を簡素化して稼働率をUPさせてるんですな。つまりは、索敵能力低いわけ。特徴的な細いノーズはデカいレーダーが内蔵されてないからなんですねぇ。

な~んてオタク・ネタがわんさか出て来る始末。原稿書く前ですが、既に没頭してる自分が笑えますね。



kfirc2
↑作中にも登場したカナード付きクフィルC2型



こーやって観ると、クフィルってミラージュより全然カッコいいよね。