超高速イモラに射した光と影 | Barたまブログ   ФAlfaromeo+Volvo+BuellФ

超高速イモラに射した光と影

ご無沙汰しとります。ちょっとイロイロありまして更新サボってました。しかし、この事件は書かねばならんでしょう。


sda


F1界の赤き皇帝、フェラーリのミハエル・シューマッハーがフェラーリの聖地イモラ・サーキットで引退宣言させられました。させられた?だってそーでしょう。アノ人が肉体的な衰えとか、精神的に引退したい!なんて思う筈ないからね。誰よりもF1をドライブするのが好きで、そのコンペティションを愛していた人物ですから。それに伴う精神力、知力、体力とも全盛期より衰えたとは言え、まだまだトップに通用するのは、イモラの結果を見ても明らかですからね。それを結果的にFIA含む関係者が許さなかったのでしょう。後釜の正式な発表はありませんでしたが、これでキミライコネンがファースト・ドライバーで決定しました。

シューミーの一番の印象は、マイルドセブン・ベネトン時代です。Aセナが散った後、F1界をしょって立ったのはデーモンでもミカハッキネンでもなく、明らかにシューミーでした。人間的な精神のムラがない、弱さやスキが全く無いスタイルは、この人から始まりました。そのスタイルは、現在の若手、アゴンソやキミライもしっかり引き継いでます。それが面白くないだの、機械的だの、どうとか言う問題じゃなく、そういうスタイルを築き挙げた元祖であるのが凄いことです。事前に知ってれば、続くモノは遥かに楽ですからねぇ。確かにアイドルとしてはアゴが出過ぎとか、勝つためには何でもするダーティな部分も垣間見える(だからこそ「皇帝」って渾名なんですが)人ではありましたが、歴代見回しても偉大なナンバーワン・チャンプであることは間違いないでしょう。

既に生ける伝説とまで言われた人ですが、ひとつの時代が終わろうとしています。あと3戦でアゴンソとのポイント差は僅かに2。最早、横並びからシューミーが半歩、前に出た気がします。嫌々ながらも引退の決断をしたシューミー。だからこそ、次世代を担うアゴンソ、キミライ、バトンには頑張って貰いたい。この生ける伝説に挑めるのはあと3戦しかないのだから。