Alfaromeo Tipo33.2 Stradale 制作日記 ~序章~ | Barたまブログ   ФAlfaromeo+Volvo+BuellФ

Alfaromeo Tipo33.2 Stradale 制作日記 ~序章~

所属しているレース・チーム「Scuderia Torifoglio」で企画中のマッドハウスさん主催”K4GP”用レース車両、今年8月から動いているのはアチコチで匂わせていたのですが、コレのCGM公開については競合を増やさないため、

”マッタ!”

が掛かっていたのです。ところが、12月売りのTipo1月号やらAlfa&Romeoやらで今年参戦した車両の製作事例が紹介されてしまいまして、最早隠しても意味なし!とのことでこの度「CGM解禁」となりました。これから時間を見てちょっとづつ、公開していこうかと思います。

で、ナニ造ってるの?っていきなり本題ですが、それは・・・


Alfaromeo Tipo33.2 Stradale
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コレです。
因みにフルスクラッチのプラモやラジコン・ボディを造っているワケではなく、ちゃんと走行してしかもレース専用車両。いきなりちょっと飛んでマスね。自覚してますからハイ。


Tipo33.2 Stradale(以下、ストラ)についてはロメオ好きには超有名なスーパーカーです。1967年製でレースカーのTipo33用シャシーを流用した公道仕様車です。フランコ・スカリオーネがデザインした流麗なボディは、同時期に制作された名車Ferrari 250GTOよりも更に柔らかい曲線美で、ある意味Alfaromeoっぽくないクルマです。先日発売された8c Competizoneのデザインのベースとも言えるアルファロメオの歴史的逸品です。生産台数は僅か17台とか18台とか言われており、ヒストリック市場ではプレミアムもいいところの超怒級アイテムです。

ストラは当時でも相当高価な車両でしたので、オーナーの意向で各部に手が入っており、同じ仕様の車両は1台として無いそうです。そんな中でも大別すると2種類に分類出来ます。フロント4灯のプロトタイプと、フロント2灯の量産型と呼ばれるタイプです。この2種類、比較すると相当違うことが良く分かります。サイドからの流麗なラインはほぼ同じですが、フロント正面から見たAピラーの傾斜角は特に違います。立ち気味のプロトに対して、量産型は内側に寝ています。これによって量産型の方がルーフが滑らかに、低く感じます。顔の意匠も相当違いまして、特にグリル周りは開口部面積が違い、シャープなプロトに対して、ファニーな量産型、というイメージです。更にリアのオーバーハングは量産型が長めだったり、特徴的なホイールハウス後部のエア・アウトレット(?)があったりなかったりしています。

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↑4灯ライトのプロトタイプ。グラスハウスの印象が大きい。

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↑量産型の2灯タイプ。プロトに較べるとグラスエリアが小さく感じる。


余談ですが、資料解析していて一つ気付いたことがありました。以前、ムゼオのプロト車両が横浜に来たとき、アバ美のプロトとはルーフラインが違うことは気付いていたのですが、今回の調査で確信しました。アバ美にあるストラ、元は量産型だったようです。イタリアでプロト・スタイルに変更したんだとか。(後で確認もとれました)どちらが好きかと言われれば、より流麗なラインのアバ美の車両が完成されている気もします。


で、造るにしても、「どのストラにする?」は仲間内でも話題になりましたが、諸般の事情で

ムゼオ所蔵のプロトタイプ・ストラ

を目指すこととなりました。
※よんどころない事情はちゃんとあります。それはまた後日・・・。



遂に始まったストラ制作。果たして、ホントに造れるのか?!乞うご期待!!




続きます・・・・。