Tipo33.2 Stradale制作日記4 ~切りますか~
ベース車両のビートが手元に来たのが、昨年の9月9日でした。状態はともかく、N1マフラーが付いていたので迫力は満点でした。オリジナル状態を知る最後の機会と思い、軽く近所を試乗。カチカチ決まるショートストロークのMTは気持ち良く、ホントに手軽な1/1ホビーな感じ。スピードはNAの660ccですから速くはないんですが、低いシートポジションから拡がる世界観は独特。ハンドリングも昔の初期型MR2にあったようなナーバスな感じもなく、割と素直かと感じました。ま、面白い素材かな、と思いましたね。
今回のストラ制作にあたり、作業は10年来のロメオ仲間である某氏の作業場をお借りしてやっています。場所なければやる気にもなりません。で、氏が車両を回収して行ったのが9月10日のこと。翌日から雨続きでしたから
「回収が晴れのうちで良かったな~」
なんて感じ。仲間ウチではビートのパーツ集めやらチューニング・メニューの策定に気もそぞろ。やれリミッターがどうしたとか、ECUは熱でダメになるとか、車高調はどうだとか・・・。
で、実は、その頃、本体のほーは、
「自走不可」
になっちゃってたりして・・・。
まーいっかソコは。
で、ま、結果的には車検を切り、バラバラにすることも躊躇なく望める体勢に、望まなくもなったワケです(笑)
さて、いよいよレシピです。
まず、プラズマ溶断機、コレ必要です。鉄板やらフレーム切るときにゃ、重宝します。無論、溶接も出来ますので後々も使用します。国産で10万くらい。
で、下準備です。まず、外装やら内装やら、レースに不必要で外れるモノは兎に角外す。機械モノは残してシャシーだけの状態にするんですな。
当然、剛性や補強考えながらフレームも切って行くんですが、転倒やら衝突の事態も考慮して切るポイントや補強するポイントをよーく考えましょう。今回はロールケージも入れますので、斜度が立ち過ぎのAピラーもぶった切りました。
ま、プラズマ溶断機についちゃ非常に面白かったですね。なんせ鉄が溶けてサクサク切れるなんて未体験ゾーン。ついつい余計なトコまで切りそーでした。
ま、はっきり言って造るのは大変だけど、道具が揃っていれば壊すのは超早いです。都合、2日程度でこの作業は終了。で、丸裸にしたらとりあえず車両は放置しときます。
問題はここから。いよいよボディ制作に入って行くワケです。
続きます・・・・