ホンダRA107環境カラーで発表 | Barたまブログ   ФAlfaromeo+Volvo+BuellФ

ホンダRA107環境カラーで発表

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真っ黒マシンでテストをこなし、2007年度のカラーリングをなかなか公表していなかったホンダF1チーム。一説では、

「コーポレート・アイデンティティをからに変更して環境へのアピールをする」

などと言われていましたが、遠からず近からず、でした。で、遂に新車RA107のカラーリングが発表されました。↓

環境をテーマにした新コンセプトを発表

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驚いたのは地球のカラーリングではありません。スポンサー・ロゴがホンダの””とタイヤの”BS”除いて一切無いこと。これは環境に対するアピールに、直接マシンにロゴを貼付けるのではなく、パートナーシップ契約することによりマシンとロゴのビジュアルをライセンス化して、各企業が利用出来るようにする、という新しい試み。”走る広告塔”と言われたF1マシンがまさか環境問題に対する企業メッセージ・ボードとして利用されるとは、思ってもみませんでした。

更にマシンに描かれている地球の衛星写真をピクセル化し、チャリティを目的として販売するという手法も編み出しました。↓
www.myearthdream.com

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いや、コレは新しいね。現在の自動車メーカーにとって環境対策は死活問題。今後50年、自動車メーカーが生き残るには枯渇する燃料問題、環境問題に対する技術力が問われ、再編が起きたのは周知の事実。日本国内企業として、ハイブリッドで完全にトヨタの先行を許した観のあるホンダですから、こりゃチャレンジャーな企画です。というか起死回生の一発に近い。インパクトも相当ありますねぇ。しかも環境をアピールしたいスポンサー企業側のニーズも満たしていると思われます。考えたヤツは天才。

しかしねぇ、環境つったら、そもそもレース・カー自体が超燃費悪い環境破壊系玩具なワケで、F1はその最高峰でしょ?我々レース界末端に席を置く人間でも、週末のバーツクで触媒なしの生ガス吸って、

「寿命が縮まった」

くらい思ってますから、そもそも環境によろしくないF1で一般大衆に対してどれだけ効果あるのでしょうか??

「環境ーゆーんならレースやめればイイじゃん」

とか興味ない人に言われそう。かつてBTCCでボルボ850TRが環境に配慮し、エステート・ボディ+触媒付きのレースカー走らしてましたが(遅かったけどね)、それくらいのコトやってくれないと説得力ないよーに思うが。現行レギュでは分かりませんが、ハイブリッド模索するとかね。
とか言っても触媒付きのF1なぞ見たくもないけどね・・・(どっちだ)

ま、最初に手を付けたところは偉大ですわ。英断したホンダ上層部には先見の目あり。立派。しかし、現場や市場で実が伴わないと相当ヤバい企画だと思いますね。とりあえず3戦くらいは話題沸騰でしょうけどね。並行したブランディングや環境系PRイベントや新技術発表など、F1以外で巨額の費用を注ぎ込むコトになりそうです・・・。
その金、次世代技術開発費に廻したほうが、結局環境にも良かったりして・・・・。




えー、しかしま、難しい問題は置いといてこの環境系宇宙に浮かぶ地球カラーリング・・・・


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センスね。