Tipo33.2 Stradale制作日記10 ~やっと追い付いた日記~ | Barたまブログ   ФAlfaromeo+Volvo+BuellФ

Tipo33.2 Stradale制作日記10 ~やっと追い付いた日記~

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日記では発泡ウレタンを吹いて余分削ったところまで書きましたが、実際のところは何処まで行っているのでしょうか・・・。

実際のところ、ウレタン吹いて削りながら造形~を繰り返していまして、3月3日現在も同じコトをやっています。(既に2ヶ月・・・)初めて1/1見たワケですから、様々なトコが気になってきまして、あーでもない、こーでもないと削っては大騒ぎしながら創っています。
まず、最初に造形しながら思ったのは、

「コイツ、デブ

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でした。あらゆるところがデカいんですねぇ。贅肉付き過ぎ。
最初に取り掛かったのは贅肉を削ぎ落とすコトでした。ベースとなる段プラはアウトラインで切り出してます。そこに盛る方向で発泡ウレタンを吹いて行きましたから、当然、段プラより下に本来のカタチがあるワケです。つまり、相当削る必要があったんですねぇ。ま、コイツも元形はフルスクラッチのハンドメイドですから、その形状に確たる自信がなかったのも影響しているでしょう。

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↑削りに削って段プラの断面が出て更に削る!の図


さて、ストラを創るにあたっては、オリジナルなディメンション通りでないことは周知の事実。だってベースは軽自動車ですからねぇ。ベースにミッドシップ選択したのは、フロント部を低くしたかったからです。単純にスピードやパワーなど考えると、他車にもあるようにアルトやムーブなどターボ車を採用するのが簡単ですが、こいつはスタイル重視。FRだとフロントにEgがあり、どーしてもシリンダーヘッドが邪魔なんですわ。余りデフォルメしては創る意味がありませんからねぇ。

で、1/1を創ってみて、ストラを魅せるスタイリングのポイントが幾つか見えて来ました。


●そのイチ:フロント・フェンダーより低いボンネット
先にも出てきましたが、左右フェンダーのTOPより低いところにあるボンネット。これは相当低いところにあります。実際、ビートをベースにしていても、ブレーキマスターシリンダーが邪魔なほど低いですねぇ。当然、FRベースでは実現出来ません。MRと言えど、邪魔な鉄板などは切りまくり。極限まで落とします。

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●そのニ:滅茶苦茶低い全高
ストラは写真で観るとデカそうに見えますが、実車は思ったより小さく低い。全高は制作過程で全高1mを割り込みそうです。このキャビンの高さがデフォルメ・ポイントの一つ。ルーフラインの位置で後端へ続くキャラクターラインに影響がありますから、兎に角低く創る必要があります。しかし、ドライバーが着座出来なければクルマじゃありませんから、頭部は少し上げてルーフ前端と後端を落として行く予定。

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●そのサン:サイド・インテークからリアフェンダー
ヴォリュームあるリアフェンダーは、フロントから流れてきたキャラクターラインをエアインテークに落とした後、インテークから一段高くなって再び後端に伸びて行きます。このドア周辺の天地方向の造形と、フェンダーの柔らかいRでインテークの形状が決まります。真俯瞰で見た場合、この手のスポーツカーはコークボルト形状のような感覚がありますが、そこは鬼才スカリオーネ。思ったほどサイドの絞込みは少ないのが分かります。いわゆるタテ方向の抑揚と言うより、ヨコ方向に抑揚を付けているのが特徴です。これを「前から見てハート型」とチーム内では表現しています。

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●そのヨン:低いリア・セクション
ストラはリア・フェンダーにヴォリュームがある印象でしょう?これは間違いではないのですが、フロント・フェンダーのTOPとリア・フェンダーのTOPは余り高さが変わらないのです。抑揚の付いたサイド・ラインはリア・エンドに向かって落ち込んでいるんですねぇ。つまり全体的には結構ケツ下がり方向なんですよ。これをヴォリュームあるリアフェンダーで隠しているような感じ。短いリア・オーバーハングは内側に向かって急激に絞り込まれてますので、それがまた難しいラインです。

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ストラのスタイリングは、廻り込んでボディ内側に入っていくボディ下半分がポイント。これはフロントやリア・エンドも同じです。ここの再現で印象がかなり変わるかなーと思います。実は、ボディ制作の最終段階、FRP貼付け~離型時に、このネガティブ方向・ラインを離型出来るか?がちょっと問題になりそーです・・・。


で、このストラ、イロイロな方からフォロー頂いて進んでおります。ブログをご覧になった方から三面図をご提供いただいたり、mixi仲間が作業に参加してくれたり、旧知のロメオ仲間である某建築家の方にお手伝いいただいたり、本チームのメカの方にSSTお借りしたり、主催者の杉山さんにご享受受けたりと・・・・。沢山の友人に支えられて進行しております。無償の愛をご提供いただいたみなさま、ありがとうございます。

まだ終わってませんので引き続きよろしくお願いします


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↑御大、杉山さんチェック中の図