どこ行くBAR。
自動車ジャーナリスト
自動車評論家、どなたがお好きですか?自動車雑誌をめくってると記事を書いた方のお名前が出てますよね。元レーシングドライバーとかメーカーの開発ドライバー、編集部からフリーになった方とか経歴はイロイロです。当然、以前に何やってたかで文章の表現力とか全然違いますからみなさん、かな~り好き嫌いが激しいと思います。記事を辛らつに書いてる、ちゅうことはある程度、賭けみたいなところもあります。例えば御大 徳大寺さんなどは新車のことをボロクソ書きますが、それによってメーカーが機嫌損ねて広報車貸してくれない、なんてことはないワケです。それだけ一般に影響力ありますから。それが駆け出しの若手編集者が下手なこと書いた日にゃぁ、下手すると業界にも居られなくなるんですな。しかし、正直に感じたことを書かないとライターとしては認知されません。ここが難しいところ。やはり得意な分野、例えばデザインに強い、とかメカに強い、とか運転上手い、とかないと生き残るのは厳しいかな~と思います。
さて、ワイが好きなジャーナリストは何人かいらっしゃるんですが、特に好きな方を数人ご紹介します。
●国沢 光宏さん
国沢さんはまず文章が上手い。余計な表現が少なくてすっと入ってくる割に、ご本人は凄い博学なんですな。更に運転技術もラリー好きで半端じゃありません。更にとにかく自分で試して報告する方です。説得力もあるし分かり易いし、弟子入りするならこの方がいいです。一番好きかも。
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●斉藤 慎輔さん
元某メーカーの開発ドライバーの経歴を持つ方で、以前TX(テレ東)のモーターランドにも出演されてましたので、ご存知の方も多いと思います。まー感覚的なことを数値や言葉で理論的に表現する方でたまーに難し過ぎでワケ分かりません。しかし、斉藤さんがイイと言ったのは全部イイと思うことにしています。サーキットでも何度か目撃しておりますが、走りはクレイジーで全然理論的じゃなかったのも大好き。あっちの業界では原稿遅いので有名な方です。
●清水 草一さん
週間PB編集部を経てサーキットの狼の作者、池沢さとし先生担当でフェラーリに目覚め、借金してフェラーリを購入。それを本にして実はフェラーリが遅い、と暴露本出して大ブレイクした異色の方です。新車発表会でお見掛けしても直ぐ分かる紫のオーラが見えます。文章が滅茶苦茶面白いです。
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http://www.shimizusouichi.com/link.html
フェッタTS?
ワイが所属しているチームが発足したきっかけになった車輌があります。それがこのアルファロメオ アルフェッタです。
正確に言うとフェッタなのは皮だけ。中身はトランスアクスルの75TSです。この車輌を企画したのは山梨の友人なのですが、まー良く作ったと思いますね。75TSのほーが長いですから収めるには相当苦労したでしょう。内装等々はハンドメイドで作ってありまして、EP71のロールケージを無理やり突っ込んでます。ワイはこいつの乗り方が全然分からずロクなタイム出ませんでしたが、トランスアクスル・マイスターの某氏が乗って筑波1分13秒で走ります。まぁ、75より絶対軽いのでポテンシャルは十分ちゅうことでしょう。それにしてもワイはトランスアクスル苦手っすわ。75もそーですが乗り方分かりましぇーん。この車輌、ここ2年ほど山梨で雪の下のハズ。そろそろ動かさねば・・・。
自動車業界への就職
ワイは縁あって自動車関係の仕事しております。当初、新卒時は電機業界におりました。転職する際に「これだけは!」と思ってたのが
「趣味は仕事にするべからず」
これですわ。やっぱ趣味を仕事にしちゃうと、趣味じゃなくなる感じがするでしょ?
なモンでやっぱ自動車関係わな~とか思ってました。
ところが、結局は好きな自動車関係に就職して、現在に至るワケですわ。
経験者は語ります。
かんけーないっす。
つーか、好きなことやってる奴は若い。
ストレスはあるけど、もともと好きなことだから大したことないし。
ウチの業界には、コピーライターとかデザイナーとかカメラマンとか、趣味の世界が高じて職業にしてる方が多いんですね。この方達、まー年齢不詳な方が多い多い。えっ?○○さんって42歳なの?みたいな。
つーことで、みなさんに是非こーいいたい。
みなさん、色々なしがらみとか人間関係とか、いろんなモンに縛られてるでしょうけど、
もっとワガママに生きてもいいんですよ。
自分可愛くて何が悪い!みたいな。
まーとにかく、溜めてはイケません。好きなことやって、結果若く居られるなら
「人生楽しんでる」
ってことでしょう?
テクニカル・ディレクター
↑トヨタのマイク・ガスコイン
えぇっ?マジぃ?!
K4GP
ワイが所属しているサンデーレースのチーム、いろいろあります。軽自動車のワンメークで有名なK4GP用のチームとか、アルファの耐久用のチームとか、ネットのチームとか、息子が成長するまで車輌を維持するオヤジ・チームとか諸々。みんなイロイロ都合がありますから、その都度ちょうど暇な仲間が集まって楽しんでます。全部アルファです。(というかアルファ以外でやる気もありませんが)あるチームで保有しているレース車輌が2台ありますので順にご紹介しましょう。
Volvo Racing
サンデーレース
↑これ、何だかお分かりでしょうか?
これはFW16のコクピットです。イモラで散ったA・セナが当日、乗ってタンブレロを直進してしまったまさにそのクルマを事故後に警察が撮影したものです。事故原因はいろいろ言われていますが、タンブレロ手前の左コーナーにバンプがあって、跳ねた瞬間にステアリングロッド(写真上部)が折れたため、コントロールを失った、という推測が有力になっています。勿論、衝突の衝撃で破損した可能性もあり、真相は闇の中です。この折れたステアリングロッドは狭いFW16のコクピットを嫌い、事故前にセナの指示でテーパーを付けていた、という証言もありますが、写真では今イチ判明しません。現状、起訴されていたF・ウィリアムズなどは不起訴みたいです。
サーキット内でレース中の事故、普通は自己責任が原則ですから関係ないハズですが、数年前にあったフェラーリ使いの太田哲也氏が富士で起こしたF355の事故(クラッシュ という映画にもなりました。太田氏は全身火傷を負いつつ奇跡的に生還)もオーガナイザーの非を認める判決が出ています。
つまり何かしらサーキット内でレース中如何に関わらず事故があった場合、主催者側の責任を問われる可能性がある、つーことです。太田氏のケースは明らかに主催者に問題があったため、そのような判決になったのでしょうが、こりゃ主催者側は恐い判決ですよね。安全対策やって「何かあっても自己責任」って誓約書書かしてても責任追及される可能性あるんですから。こりゃ日本レース界、
儲からない→責任追及で及び腰→衰退
ってことにもなりますわな。
そもそも、主催者側ってプロは別にして非営利でボランティアしてらっしゃる方が多いんですよね。そんなに責任追及されるなら辞める方も出てくるでしょう。ボランティア、というところを理解する必要はあります。
主催者の最低限の安全性確保、というのは大前提としてありますが、エントランス側もちゃんとした自己意識と責任持って望んでいただきたいですし、自分自身もそーありたいですね。
遊びとは言え「死ぬかもしれない」って。